アコーディア、GSグループと訣別し独立体制に

ゴールドマン・サックス(GS)グループが母体の㈱アコーディア・ゴルフ
(本部=東京都港区℡03-6688-1500、竹生道巨社長、資本金109.4億円、
発行株式数105万2584株)は1月6日同グループと訣別する旨の内容を
含んだ「株式の売出し」「(GSとの)業務提携解消」「自己株式取得」の
3項目の発表を行った。
株式の売出しは、現在はGSグループがアコーディアの発行済み株式の44.8%を
保有しているが、そのうちサウス・ウインド・リアルティ・ファイナンス・ケイマン
・カンパニーが保有する44.7%(43万3987株)の全株式を売却するとしたもの。
株式の売出価格は、1月17~19日までの株価を基準にして決め、その決定後の
「6営業日後の日」に株式を引き渡す。引渡先は大和証券キャピタル・マーケッツ㈱
とゴールドマン・サックス証券㈱で、両社は機関投資家や一般投資家に同株式を
売却することになる。これにより、GSグループの保有株式は0・1%になる模様で、
アコーディアは外資系企業とはいえなくなる。
(昨年9月末段階の外国法人等保有比率は52.4%)
また業務提携は、①GSグループが取得し又は経営権を取得したゴルフ場について
原則として当社がゴルフ場の運営を受託 ②GSグループと合意が成立した場合には、
当該ゴルフ場を当社が購入することができること–などとしていた。
しかし、アコーディアは「ゴルフ場取得に関する人員増強やノウハウの蓄積、買収
案件の情報収集ネットワークの整備などを行った結果、業務提携は所期の目的を
達したものと判断」して1月6日に業務提携の解消に関する覚書締結をしたとしている。
ちなみに、この件に関しGSグループは、日本でのゴルフ場ビジネスからは撤退の
方向であることを示唆した。いずれにしろ、アコーディアはGSグループとの訣別で、
転換期を迎えたといえる。
なお、自己株取得は2万8000株を上限に取得し、取得価格は20億円を上限としている。